先日のYahoo!ニュースに、下記のようなニュースが掲載されていました。
トヨタ、採用の5割を中途に 日本型雇用終わりの始まりか
トヨタ自動車が採用の5割を中途にする方針を固めたほか、ホンダも中途採用の比率を大幅に引き上げる予定であることが明らかとなりました。日本を代表するメーカーが相次いで従来型雇用の見直しに舵を切ったことで、終身雇用を前提とした日本型雇用はいよいよ終わりを迎えつつあります。
» 出典:トヨタ、採用の5割を中途に 日本型雇用終わりの始まりか
今回は、このニュースを掘り下げて、「これからの新卒就活生への風当たり」についてお話ししていこうと思います。
この記事のポジション
このニュースを受けた僕の考えをツイートで引用させていただきます。
今後の世の中の流れとして、新卒に厳しくなりますね。
今までは、日本型雇用のおかげで、いい意味で学生は遊べました。
けれども、会社に無理がかかり、社員に負担がかかり、今後は学生にも負担がかかります。対処法としては、休学するのもありだし、短期的に爆速成長するのもありかなと思います。
— KOYA@ソリンド@ブログ改善 ( ) October 27, 2019
今までは、日本型雇用のおかげで、いい意味で学生は遊べました。
けれども、会社に無理がかかり、社員に負担がかかり、今後は学生にも負担がかかります。
対処法としては、休学するのもありだし、短期的に爆速成長するのもありかなと思います。
こういったツイートですね。
記事の前半で、「なぜ新卒を採用しなくなる流れになるのか」、後半で、「大学生はこれから就活に向けてどうしたらいいのか」について解説していきます。
動画でも解説しています
テキスト・動画のお好きな方で閲覧できます。
なぜ就活で新卒を採用しなくなる流れになるのか
もともと、戦後の日本は世界的に見てもレアな労働形態をとっていました。
それが「日本型雇用」と呼ばれるものです。
日本型雇用の特徴
- ①終身雇用
- ②年功序列
- ③手厚い年金
この3本柱でした。
戦後のバブル期は、「たとえ労働効率が悪くても、従業員を囲って安心させて、とにかく長時間働かせれば儲かる」といった状況だったので、これでよかったです。
今の60代の方々が子供の頃はインターネットもスマホもなかったですが、今はありますね。
時代が違いすぎて、親世代の考えは時代遅れで参考にならなかったりします。
ネット社会になり、会社への負担が増大した
ネット社会になり、急速に世界が変化し、効率化されて、時代の波に乗っかった会社しか儲からないようになると、会社が常に倒産の危機に瀕して、プレッシャーがかかった状態になります。
なぜなら、「株式会社」という仕組み上、「株主」への配当は最優先で、ここは削るわけには行かず、減った儲けの負荷はすべて労働者の奴隷労働につながるからです。
しかも源泉徴収で自動的に税を天引きしやすいので、国もサラリーマンに対して税金を多く課しています。
転職が当たり前になり、新卒を育てる利点が減った
今や、終身雇用は終わろうとしていて、転職も当たり前になりました。
年功序列も見直されて、「新卒でも能力があれば年収1,000万で雇う」とくら寿司やユニクロなどが言い始めています。
» 参考:NEC「新卒年収1000万円」の衝撃 年功序列の廃止か、「3流国への没落」か
さらに、少子高齢化が顕著になり、年金もいよいよ崩壊寸前。これ以上キープしようとしても、日本の借金が増えるだけです。
しかし、今までだと、しわよせは新卒には来ていませんでした。
なぜなら、新卒の若さと成長を期待して、「ポテンシャル採用」して、「会社で育てる」としていたので、ここまでの日本だったからです。
新卒を育てるより、中途採用で即戦力になる人材獲得を重視する流れ
今回のトヨタがその例です。
とはいえ、「まぁ、そのうち気づくっしょ」とは思っていたので、今回のトヨタの方向転換を受けて、他の企業も連動するでしょうね。
「コスパ悪い新卒雇うんだったら、即戦力になる転職組の方が使えるじゃん」となったわけです。
就活生は新卒採用が減る中で、どう闘うべきか
悲しいけど、ただの新卒だともはや期待されなくなって、選ばれなくなりました。
では今後の新卒は、どうやったら採用されるのかですね。僕の考えは下記です。
結論:「あなたを選ぶ理由」に明確に答えられるか
会社に対して、「僕を雇うとこんなメリットがありますよ」を言えると差をつけやすいと思います。
これ+「しっかりとした志望理由(なぜ御社に行きたいのか)」がはっきりしていれば、あなたを落とす理由が逆になくなるでしょう。
TOEICやインターン、留学は意味ない
やみくもにTOEICやったり、インターンしたり、留学しても意味なくて、下記のように、「目的から逆算した努力計画」が必要です。
思考停止に、TOEICやインターン、留学に時間を割いても、面接で「その経験がどう業務に役立つのか」アピールできないですよね。
たとえば、下記のような逆算が必要です。
目的から逆算した行動
- 将来営業職に就きたいから、営業インターンに申し込んでみる
- 将来エンジニア職に就きたいから、プログラミングを独学してみる
- 将来WEBマーケティング会社のSEO担当になりたいから、自分でサイト作って、記事を書いてみる
- 将来企業のオウンドメディアのライターになりたいから、クラウドソーシングで案件受注してみる
上記のような感じで、具体的に「なりたい未来から逆算した行動」を考えてみることが大切です。
» 大学生がプログラミングすると、就職先が広がります【最強のスキル】※また、WEBライターを経験して見たい場合は、下記記事がおすすめです。
» 大学生はバイトでクラウドソーシングを経験すべき【就活に有利です】
そしたら、即戦力になる力+ポテンシャルに期待されて、新卒でもとってもらえる残り半分に入ることができるようになります。
ただ思考停止に、みんながやってる王道な就活対策をしても、それが自分の就活に合ってるとは限りませんからね。
「暇だけど、何したらいいかわからない」という問題も、これで解決できるかと。
感情論:若さ+行きたい熱量で押し切る
そろそろ記事を終わりにしますが、最後に一つ。
それは、新卒はポテンシャル採用でもいれてもらえるように、「若さ」に期待が入るということです。
1次や2次は人格やスキルが見られているので、先に述べてきたように「自分を選ぶ理由に明確に答えられるか」は大切です。
一方で、最終面接まで行けば、「うちの会社にこの人は絶対に入ってくれるのか」とか、「脅威と仕事内容がズレてないか」とかそういう感情的な場所が問われています。
なので、「なぜこの会社なのか」を誰よりも会社研究して、熱量を伝えられるようになると、さらに好印象かなと思います。
というわけで、今回は以上です。
「就活のおすすめサイト6選/新卒向け」を見つつ、「攻守のある就活」をして、「内定もらえなずに就活浪人」なんてことにならないようにしましょう。
逆に、転職組には有利な時代になってきたので、転職を通して年収を高めていきましょう。
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